「グローバル化」が諸悪の根源か むしろ機械や技術が職を奪っている 学習院大教授・伊藤元重 (1/3ページ)

2017.1.14 16:16


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≪格差の冷静な分析が必要≫

 社会の変化が激しいときには、その変化についていくことができない人々の間で不満が蓄積する。米大統領選挙におけるトランプ氏の勝利、イギリスでの欧州連合(EU)離脱の国民投票結果、欧州各地での統合反対派の台頭などは、こうした人々の不満を背景としたものであるといわれる。

 それぞれの国における投票の地域分布にも共通の特徴がみられる。米国でトランプ氏を支持したのはラストベルトなどといわれる内陸部に多かった。これに対して、変化に対応しながら繁栄を続けるニューヨークやカリフォルニアなどの地域は、クリントン候補を支持した人が多かった。英国の国民投票でも、離脱に反対したのはロンドンの住民であり、離脱に賛成したのは経済的に停滞している地方都市の人たちであった。

 欧米のケースと同列に議論するのは適当ではないかもしれないが、日本でも環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に反対なのは農村部を中心とした地方に多く、都市部の住民は賛成の人が多かったように思える。

 変化を引き起こす原動力はグローバル化の動きだと考える人は多い。確かに、海外から低価格の商品が大量に入ってきて、国内の生産基盤が崩れる。移民や外国人労働者が低賃金で働くので仕事が奪われる。海外の企業が国内の不動産や企業を買収する。こうした動きに不満や不安を感じる人が多いので、グローバル化反対を叫ぶ政治家に票が集まることになる。

先進国の所得格差は「技術革新による影響の方が大きい」

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