「忠告不要」EU首脳ら反発 トランプ氏「離脱国続出」発言

2017.1.18 05:23

離任する米国のハートリー駐仏大使(左)へのレジオン・ドヌール勲章授賞式に臨むオランド仏大統領(右)。席上、トランプ氏への不快感を表明した=16日、パリ(AP)
離任する米国のハートリー駐仏大使(左)へのレジオン・ドヌール勲章授賞式に臨むオランド仏大統領(右)。席上、トランプ氏への不快感を表明した=16日、パリ(AP)【拡大】

 トランプ次期米大統領が、英国に続き欧州連合(EU)を離脱する国が続出すると述べたことが欧州で波紋を広げている。欧州各国は反発を募らせる一方、域内に向け冷静な対応と結束強化を呼び掛けている。

 トランプ氏は15日、英紙タイムズと独紙ビルトのインタビューで北大西洋条約機構(NATO)を「時代遅れ」と批判するとともに、EU離脱が加速すると述べた。AP通信によるとオランド仏大統領は、ハートリー駐仏米大使の離任式でトランプ氏に反論。欧州には「外部から何かをすべきだというような忠告は必要ない」と明言した。

 メルケル独首相も、移民政策を「破滅的過ち」とするトランプ氏の見方を否定した。一方で同氏が就任する20日までは、政策についてコメントするつもりはないとし、「同氏は改めて自身の意見を示したが、内容はこれまでも知られていたことだ」と述べるにとどめた。

 エロー仏外相はEU外相理事会が行われたブリュッセルで、トランプ氏に反対する立場を明確に打ち出した。エロー氏は各国政府は多国間主義を維持すべきであり、「国家主義に立ち戻ってはならない」と主張。「欧州を守るための最善の方法は、結束を続け、団結することだ。結束が欧州の強みであることを忘れてはならない」と訴えた。

 モゲリーニEU外交安全保障上級代表は「EUは米国との共通の利益に基づいた協力関係を模索している」とした上で、「EUにはEUの確固たる自立した政策がある。われわれの政策はわれわれ自らが決める」とトランプ氏を牽制(けんせい)した。

 NATO報道官によると、ストルテンベルグNATO事務総長は、トランプ政権がNATOへの協力を続けると確信しているとのことだ。

 一方、仏極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首はトランプ氏のコメントを「経済的な愛国主義だ」と称賛している。

 シュタインマイヤー独外相は「トランプ氏の発言はEU内に驚きと動揺を招き、NATO本部では懸念が広がっている」と明かした。(ブルームバーグ Ian Wishart、John Follain)

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