金融庁は19日、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料について検討する審議会を開いた。4月の契約分から全車種平均で6・9%値下げすることを決め、自家用乗用車(沖縄県と離島を除く)では一般的な2年契約で現行より2010円引き下げて2万5830円とする見通し。
車の自動ブレーキなど安全技術の普及や道路の改良で交通事故は減っている。保険金の支払いが減少し収支が改善しているため、契約者に還元する。値下げは2008年度以来9年ぶりとなる。
軽自動車は1300円安くなり2万5070円となる見込み。
08年度には保険料を平均で27・9%値下げしたが、11年度と13年度には収支が悪化したため、それぞれ11・7%と13・5%値上げしていた。
自賠責保険は交通事故の被害者や遺族を救済するためのもので、事故で重い障害が残った場合には最高4千万円、死亡した場合には最高3千万円の保険金が支払われる。