ダボス会議の常識は常に「間違い」 英EU離脱、トランプ氏当選…外れるエリートたちの予想 (1/3ページ)

2017.1.20 13:00

昨年のダボス会議の初日に、政財界要人とパネルディスカッションに臨んだケネス・ロゴフ氏(右)。この頃からトランプ氏の当選を心配し始めたと振り返る=2016年1月、スイス・ダボス(ブルームバーグ)
昨年のダボス会議の初日に、政財界要人とパネルディスカッションに臨んだケネス・ロゴフ氏(右)。この頃からトランプ氏の当選を心配し始めたと振り返る=2016年1月、スイス・ダボス(ブルームバーグ)【拡大】

 国際通貨基金(IMF)チーフエコノミストを務めた経歴を持ち、現在は米ハーバード大学教授のケネス・ロゴフ氏は、ドナルド・トランプ氏が米大統領選に当選するのではないかと心配し始めた瞬間を正確に覚えている。それは、昨年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で当選はあり得ないと出席者らが話したときだ。

 ロゴフ氏は「ダボスを離れてから1000人には話した冗談だが、ダボスでの常識は常に間違っている。どんなにあり得なさそうなことでも、実際に起きる可能性が非常に高い事態はダボスでのコンセンサスの逆だ」と語る。

 ◆ポピュリズムの波

 英国民投票での欧州連合(EU)離脱選択を含め、実業界や政界のエリートらは昨年の展開を正しく予想できなかった。今年の会議参加者を危惧させるのはダボスでの予想がしばしば外れるという認識ではなく、むしろ、その世界観が間違っているのではないかという懸念だ。

 約40年の歴史を持つダボス会議は、グローバリゼーションと開かれた市場を良しとする幅広いコンセンサスを育んできた。その中心には、財やモノ、ヒトは国境を越えて自由に移動すべきだとの考え方がある。この原則は高学歴で資金を持つ者には多大な恩恵をもたらす可能性があるが、持たざる者には脅威に映るようだ。17日から20日までの今年の会議に集まる約3000人のエリートたちは、この点について深く考え直さざるを得ないだろう。彼らが自問するであろうことは、ダボスでは知識人が世界で最も金をかけて思考回路を増幅するのがせいぜいで、最悪の場合、問題の一部になっているかもしれないということだ。

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