トランプ外交、まず経済から始動 NAFTA再交渉へカナダ、メキシコ首脳と電話会談 (1/2ページ)

2017.1.23 06:27

ホワイトハウスへのパレードで、声援に応えるトランプ米大統領とメラニア夫人=20日、ワシントン(AP)
ホワイトハウスへのパレードで、声援に応えるトランプ米大統領とメラニア夫人=20日、ワシントン(AP)【拡大】

 トランプ米新大統領は就任翌日の21日、メキシコのペニャニエト大統領とカナダのトルドー首相と電話で会談した。ホワイトハウスは同日、トランプ氏が26日か27日に初めての首脳会談の相手としてメイ英首相を迎えると発表。トランプ氏はこの3カ国に対しても貿易関係の見直しや強化を求めており、トランプ外交が経済面から動き出した形だ。

 トランプ氏はペニャニエト氏との電話で、31日に貿易、移民、安全保障について会談することで一致。またトルドー氏とは二国間関係強化について意見交換し、近く会談することについても話し合った。

 両国はトランプ氏が再交渉を求めている北米自由貿易協定(NAFTA)の加盟国。トランプ氏は両国が修正に応じなければNAFTA離脱も辞さないとしており、両首脳との会談でも協議されるとみられる。

 トランプ氏は不法移民問題では「メキシコとの国境に壁を築き、費用をメキシコに負担させる」と主張してきた。2018年に大統領選を控えるメキシコは弱気な姿勢はみせられないとの声もあり、首脳会談での軋轢(あつれき)も予想される。

米英間のFTAについては「極めて迅速に」合意できる

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