カンボジア、コメ価格競争力低下し輸出不振

  • 首都プノンペンの精米施設でコメの品質検査をする作業員。カンボジアは精米施設などの整備が急務となっている(ブルームバーグ)

 カンボジアはコメの輸出が伸び悩んでいる。同国農林水産省によると、2016年のコメの輸出量は54万2144トンで、伸び率は前年比でわずか0.7%にとどまった。15年の前年比39%増から伸びが一気に鈍化した格好だ。現地紙プノンペン・ポストなどが報じた。

 同省の幹部は、伸び悩みの要因として、政府によるコメ輸出促進策が奏功していないことを挙げる。同国は過去6年間、コメの輸出増を図るため、生産性の向上や市場開拓などに注力してきた。しかし、コメの市場価格が低下するなか、国際的に価格競争が激化し、同国よりも安いベトナム産米やタイ産米などに押され気味だ。このため、同幹部は輸出増に向け新たなコメ政策を策定中だと指摘した。

 カンボジアのコメ協会副会長は、16年のコメ輸出不振について、競争力低下などから想定内の結果と受け止めている。17年は、中国などがカンボジアとコメ輸入契約に合意したことなどから伸び率は上向くと期待を示すものの、輸出競争力の強化に向けた支援策を政府が速やかに講じるべきだと指摘した。