タイ、バイオ産業に1兆円超投資誘致 17~26年計画、農民の収入増も (1/2ページ)

サトウキビを収穫する農民。タイはバイオ産業の強化育成で経済成長を後押しする=中部サラブリ県(ブルームバーグ)
サトウキビを収穫する農民。タイはバイオ産業の強化育成で経済成長を後押しする=中部サラブリ県(ブルームバーグ)【拡大】

 タイは、新たな産業振興策として、今後10年間でバイオ産業に国内外から3650億バーツ(約1兆1644億円)の投資誘致を図る。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 バイオ産業への投資加速に向け、1月にタイ政府や民間などの複数機関が「バイオエコノミー」の発展に関する覚書に署名した。経済協力開発機構(OECD)は、バイオエコノミーについて、バイオテクノロジーが経済に大きく貢献する市場(産業群)と定義付けている。タイ政府は今年末までに具体的な事業計画を策定、投資企業に対する優遇策も検討する。

 覚書によると、タイは、バイオテクノロジーを活用してサトウキビ、キャッサバなどを主原料とする燃料や化学、食料、薬品といった分野で高付加価値化を進める。人口の約半数に上る農民の収入増にもつなげたいとしている。

 バイオエコノミーの発展に向けた投資誘致計画は3期に分けて実施予定だ。

 2017~18年にかけての第1期は、510億バーツの投資を見込み、バイオ燃料の生産能力の増強などに着手する。その後、原料の耕作面積の拡大や最新技術を導入した工場の建設、新たなバイオ製品の開発を進める研究施設の設置などに向けて、19~21年の第2期に1820億バーツ、22~26年の第3期に1320億バーツの投資誘致を目指す。