これについて韓国水資源公社の関係者は「2020年のオープンを目標に進めている中国の北京ユニバーサルスタジオ事業と重なることが韓国への進出をためらう理由とみられる」と指摘。そのうえで、コンソーシアムは事業費2兆ウォンを金融業界から確保できなかったと、水資源公社は説明している。
選挙公約に掲げて大統領に当選した朴槿恵氏は現在、長年の友人である崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑を受けて職務停止中の身だ。すでに実権はなく、USK計画は朴氏失脚とともに消えたとの印象もある。
「テーマパークの墓場か」と言われても…
韓国では20年以上も前から、パラマウントやMGMなどハリウッド映画会社のテーマパークの建設計画が発表されてきたが、実現したものは1つもない。朝鮮日報はかつて、いずれも2008年のリーマン・ショックに伴う資金難と国内事業者との摩擦で困難に陥ったと指摘し、韓国について「テーマパークの墓場か」と皮肉った。
だが、それでも韓国政府はテーマパークへのこだわりを捨てきれないでいる。中央日報によると、韓国水資源公社はディズニーワールドやシックスフラッグスなど他の国際テーマパークを誘致する案を模索することにしたという。華城市の副市長も「テーマパーク事業が正常化するよう水資源公社など関係機関と継続して努力したい」と話す。