インドネシア、地熱発電量世界一へ 21年に350万キロワット (1/2ページ)

2017.2.14 05:00

インドネシア・西ジャワ州カモジャンにある地熱発電所の施設=1月18日(共同)
インドネシア・西ジャワ州カモジャンにある地熱発電所の施設=1月18日(共同)【拡大】

 ■多額の費用が課題

 火山大国のインドネシアは、地熱発電の拡大計画を進めている。経済成長に伴い急増する電力需要に対応するためで、将来的には地熱発電量の世界一を目指す。課題は開発に必要となる多額の費用で、外国からの投資を積極的に誘致したい考えだ。

 うっそうとした森林のあちこちで、地下からの水蒸気がもうもうと湧き上がる。西ジャワ州カモジャン。植民地支配していたオランダが1920年代に発見した地熱地帯だ。その一角で、総出力23万5000キロワットの地熱発電施設を国営石油会社プルタミナが運営している。

 周辺にはワシの保護区もあり、プルタミナ地熱エネルギーのアディ報道担当者は「自然から生み出される環境に優しい発電だ」と強調する。

 同国エネルギー・鉱物資源省によると、インドネシアの2015年の電源構成は石炭や石油、ガスによる火力発電が全体の95%を占め、地熱発電など再生可能エネルギーは5%にとどまる。だが、同国の潜在的な地熱発電能力は2800万キロワットと世界最大で、18年に200万キロワット超、21年に世界一となる350万キロワット超の発電を目指している。50年には再生可能エネの比率を30%強まで引き上げるのが目標だ。

 問題は、発電の可否を見極めるための試掘などに多額の費用がかかること。1回の試掘で800万~1000万ドル(約9億~11億円)、建設費用は石炭火力発電所が1000キロワット当たり200万ドルで、地熱発電所はその2倍以上を要する。工期も、石炭火力発電所が約2年、試掘が必要な地熱発電所は5~7年かかるという。

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