「私や家族を助けて」 金正男氏は弟・正恩氏に命乞いの手紙を送っていた (2/2ページ)

 同紙などによると、北朝鮮大使館が遺体の引き渡しを求めているが、マレーシア当局は遺体を解剖し、死因を調べる。毒殺とみられるが、毒針や注射器による注入が考えられるほか、顔に液体をかけられたとの情報もある。

 国情院の説明によると、北朝鮮の工作機関が暗殺を狙う動きは12年ごろから確認され、その年の4月には、正男氏が最高指導者に就任した金委員長に宛て「私や私の家族を助けてください」と記した手紙を送ったという。手紙には、自分たちを処罰する命令を中止するよう求めた上で、「私たちは行くところも避けるところもなく、逃げ道は自殺だけだとよく分かっている」と書かれていたという。