トランプ米大統領が不法移民対策のため指示したメキシコ国境の壁建設を巡り、計画策定を担う国土安全保障省が、壁は国境警備に支障が出る恐れがあるとしてフェンスに変更するようトランプ氏に進言する方針だとCNNテレビが16日、伝えた。
ただ、トランプ氏は1月の大統領就任前の記者会見で、国境に建設するのは「フェンスではなく壁だ」と強調しており、進言を受け入れるかどうかは不透明だ。
米メキシコ国境の全長約3200キロのうち約千キロに既に設けられているフェンスは、人が通れないくらいの隙間が等間隔に設けられている。メキシコ側を見通すことができ、不審な動きをすぐに察知できる。
コンクリート製の壁だとメキシコ側が見えなくなるため、現場の国境警備当局者は警備がしにくくなると懸念している。(共同)