朝鮮総連、金正男氏殺害に「沈黙」 内部での議論禁止 強制送還以降、関与禁じる (1/2ページ)

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の殺害事件に関する議論を内部で禁止していたことが23日、分かった。政府関係者と朝鮮総連関係者が明らかにした。北朝鮮から朝鮮総連に正男氏の殺害に関する公式見解は伝達されておらず、朝鮮総連も静観していた。

 関係者によると、14日の殺害報道後、朝鮮総連幹部や傘下の商工人らが私的会合を開いたが、朝鮮総連内部の公式会議や報告会で殺害は議題になっていない。

 正男氏は複数回、都内などで観光。2001年5月にはシンガポールから成田空港に到着し、偽造旅券で入国しようとして東京入国管理局に身柄を拘束され、強制送還された。正男氏は金正日(キムジョンイル)総書記の長男で後継候補として名前が挙がっていたが、強制送還で正日氏の怒りを買い、レースから脱落したとみられていた。

産経新聞の取材に対し…