カンボジア、デジタル金融で経済成長加速も 知識普及や教育が鍵 (1/2ページ)

首都プノンペンにあるモバイルバンキング店舗の窓口に立つ男性(ブルームバーグ)
首都プノンペンにあるモバイルバンキング店舗の窓口に立つ男性(ブルームバーグ)【拡大】

 カンボジアは、IT(情報技術)を活用して新たな金融サービスを生み出すフィンテックの広がりにより、経済成長が加速する可能性がある。アジア開発銀行(ADB)は、同国のデジタル金融サービスの普及による国内総生産(GDP)の押し上げ効果を6%、所得の押し上げ効果を30%と試算した。現地紙プノンペン・ポストなどが報じた。

 ADBがまとめたアジア地域のデジタル金融に関する報告書によると、カンボジアはデジタル金融サービスの普及により、電子決済分野で17億ドル(約1938億円)、信用取引分野で25億ドル、貯蓄分野で5億ドルの経済効果が得られる可能性がある。

 また、同報告書によると、カンボジアで潜在的に貯蓄を必要とする人口に対する金融機関の充実度は16%にとどまり、ミャンマーやインドネシア、フィリピンといった近隣諸国よりも低い。その一方で、マイクロファイナンス(小口金融)機関の発達度はそれらの国々を上回っている。

 ADBは、カンボジア国内では携帯端末を使用した支払い・振り込みサービスの利用者が増加しており、マイクロファイナンスの拡大と合わせてデジタル金融サービスが普及する素地はできていると分析した。