中国の第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第5回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。李克強首相は政府活動報告で、2017年の実質国内総生産(GDP)成長率の目標を前年より事実上引き下げ「6・5%前後」とした。成長目標の引き下げは3年連続。成長鈍化を容認し、構造改革を進める。
李首相が政府活動報告を読み上げ、習近平共産党総書記(国家主席)を党中央の「核心」と位置付けたことを確認した。最高指導部が大幅に入れ替わる今年後半の第19回共産党大会を控え、習氏は全人代で自らの求心力強化を図る。
全人代は予算案や重要法案を審議、承認し、15日に閉幕する。
全人代は17年度予算案の国防費の伸び率を前年度実績比で7%前後とし、初めて1兆元(約16兆5000億円)を超える。(共同)