次期USTR代表、農業通商交渉「日本は第一の標的」 日本、厳しい交渉必至

 米通商代表部(USTR)代表に指名されたロバート・ライトハイザー氏(69)は14日、議会上院の指名公聴会に臨み、農業分野の通商交渉で「日本は第一の標的になる」と強調、日本に農業分野の市場開放を強く求める考えを示した。

 日本など環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加国と2国間交渉を推進するとし「TPPを上回る合意を目指す」とも指摘。米国にとって、より有利となるよう関税や非関税障壁の見直しを迫る構えで、日本が厳しい交渉を迫られるのは必至だ。

 ライトハイザー氏は「日本に対する農産物開放の要求はとても優先度が高い。農産物の貿易に関して多くの障壁を残したままでいるのは理解できない」と述べた。

 1980年代のレーガン政権時代にはUSTR次席代表を務めたライトハイザー氏は、日本に鉄鋼輸出の自主規制を認めさせた実績の持ち主。(ワシントン 共同)