原油下落、「減産」合意前の水準に 米増産観測、需給改善に警戒感

2017.3.18 05:00

 ニューヨーク原油先物相場が1バレル=50ドルの大台を下回る安値圏で推移している。原油の供給過剰懸念が広がったからだ。石油輸出国機構(OPEC)が昨年11月末に相場を底上げするため減産で合意した時よりも前の水準に戻った。足元のドル安でドル建ての相場に割安感が出ているにもかかわらず、目立った買いは入っていない。相場は当面勢いを欠く展開が続きそうだ。

 米国の原油在庫が積み上がったことが8日に分かり、これをきっかけに供給過剰への懸念が強まった。相場は9日以降、終値で50ドルを割り込んだまま。14日には一時47.09ドルまで下げ、約3カ月半ぶりの安値に沈んだ。

 相場は減産合意後に底打ちし、OPECとロシアなどOPEC非加盟国が協調減産を決めた昨年12月10日以降は上昇傾向を強め、今年1月初めには55ドル台に乗せる場面もあった。今の相場は明らかに上昇力を欠く。

 こうした背景には、原油の需給改善に対する警戒感がある。米国内の石油掘削装置の稼働数は増えており、減産に加わっていない米新型原油シェールオイル勢による増産の観測は根強い。

 国際エネルギー機関(IEA)はOPEC非加盟国による減産の順守状況が目標の37%にとどまるとみるなど、減産の実効性そのものへの懐疑的な見方も消えていない。

 市場では「3月中は原油価格が抑えられやすい状況が続くと考えられる」(野村証券)といった声が上がっている。(共同)

今、あなたにオススメ
Recommended by

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。