インド、金ため込み抑制 高額紙幣廃止が奏功、昨年輸入量39%減 (1/3ページ)

2017.3.18 05:30

インド・ムンバイのバザールにある宝飾店で、金のネックレスを勧められる女性客。高額紙幣の廃止で、金リサイクル政策が進展しているようだ(ブルームバーグ)
インド・ムンバイのバザールにある宝飾店で、金のネックレスを勧められる女性客。高額紙幣の廃止で、金リサイクル政策が進展しているようだ(ブルームバーグ)【拡大】

 インド人の旺盛な金購入意欲を抑えるためには、資産を取り上げることが唯一の方法になりそうだ。拡大し続ける金輸入対策として、モディ政権は2015年に国民に金を銀行に預け入れるよう促したが、家庭や寺院がため込む推定9000億ドル(約102兆円)相当の金のうち、集まったのはほんの一部にとどまった。こうした中で、昨年賛否両論を呼んだ高額紙幣の廃止が政策の進展に寄与していたことが明らかになった。

 ◆需要は最低水準に

 輸入関税の引き上げや、汚職撲滅などを目的として流通紙幣の86%を占める高額紙幣が廃止されたことを受け、昨年の金輸入量は前年比39%減の558トンに減少。業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、インドの金消費需要は昨年、09年以来最低水準となる676トンまで落ち込んだ。

 これによって、モディ首相は国民を説得するための一時休息の機会を得た。インドでは宝飾品は結婚式や祝祭で重要な役割を果たし、結婚するときに先祖代々受け継いでいる。

 ムンバイのタクシードライバー、サムシャー・アリヤルさん(29)は「インド人は金の売却を好まない。祖父母や親の世代でも金は子の財産の一部と考え、銀行に預けることはしないだろう。最悪の場合ローンの担保にする可能性はあるかもしれない」と話した。

 インドの金輸入が過去最高水準となる貿易赤字やルピー安をもたらしたとして、モディ首相は15年11月に金輸入を制限する目的で、国民が保有する金を銀行に預け入れさせ、リサイクル金を活用する政策を打ち出した。しかし、過去1年間に銀行に預けられた金の量は、家庭や寺院がため込む推定2万4000トンのうちわずか6トンだった。

今、あなたにオススメ
Recommended by

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。