工場無人化へ日独協力 AI・IoTの共同研究で覚書

2017.3.21 05:00

 日独両政府は20日、工場の無人化に向けたモノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)の研究協力で合意した。AIやIoTの活用で製造業の革新に取り組む「第4次産業革命」の旗振り役のドイツと関連技術規格の国際標準化やデータのAI解析で協力する。介護や物流など人材不足が深刻な現場への応用も検討する。

 合意は、第4次産業革命に関する協力の枠組みを定めた「ハノーバー宣言」の一環。総務省所管の国立研究開発法人「情報通信研究機構」(NICT)と独政府や欧州連合(EU)、ドイツの自動車各社など官民が出資する欧州最大のAI研究機関「ドイツ人工知能研究所(DFKI)」が、独ハノーバーで覚書を調印した。

 世界各国の工場では生産性向上のため、インターネットに工作機械をつないで効率的に管理・連携する無線化が進展しており、国内では「無線化が必要な工作機械は数年で10倍になる」(総務省幹部)と予想されている。しかし、既存の無線LANの規格では生産機器の混信や雑音に影響されるため、無線化の限界が指摘されている。これらの課題解決のため、新たな無線規格を日独で定めた上で国際標準化を共同で提案する。

 また、無線化した工作機械から得られるデータをAIで分析することで故障を未然に察知し、「自動車の場合は1分間で300万円の損失」(総務省幹部)とされる工場停止を防ぐ。政府関係者は「将来はトヨタ自動車の工場でも1人で自動車を作れるようになり、生産コストの削減が図れる」と話している。

今、あなたにオススメ
Recommended by

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。