【新興国に翔ける】日本の伝統工芸品もブランド力を (1/2ページ)

2017.3.21 05:00

 □スパイダー・イニシアティブ代表・森辺一樹

 日本全国に数多く存在する伝統工芸品。近年、国内での売れ行き低迷を受け、海外に市場を求める動きが盛んになってきている。だが、もの珍しさで一時は売れたとしても、継続的に売っていくことは難しいだろう。日本の伝統工芸品には、「ブランド力」が決定的に足りないからだ。

 伝統工芸品はかつて、日常生活で使われる道具だった。それが産業革命以降の大量生産時代になると、工芸品は熟練職人が手掛ける高級なものへと変貌していった。

 ごく一部には唯一無二のブランドを持ち重要文化財扱いされるようなものが存在するが、ほとんどの工芸品は職人のプライドが空回りした「手間がかかった高級品」という位置付けでしかなくなってしまった。その証拠に、日本人でも「〇〇焼き」と「△△焼き」、「○○塗り」と「△△塗り」の区別が明確につく人は少ない。

 「伝統工芸品は日本の文化だ」「これを作れるのは3人の職人だけだ」といくら主張したところで、ブランドを創れなかったら、それを求める人もつくれない。日本人ですら理解していないモノを、海外で売ろうなど、やはり難しいのが現実だ。

 大量生産品とは真逆に位置付けられる伝統工芸品は、コモディティー(生活必需品)ではない。従って、数が作れない分、単価を上げる必要がある。そして、単価を上げられるのは、ブランド力以外にはない。ブランド力のある商品は中古市場が形成され、そこでも高値で取引される。

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