製紙業界を救う「おむつ」 高齢者になって戻ってきたベビーブーム世代 (1/2ページ)

2017.3.21 05:00

米イリノイ州にあるスーパーマーケットの大人用おむつ関連製品の売り場(ブルームバーグ)
米イリノイ州にあるスーパーマーケットの大人用おむつ関連製品の売り場(ブルームバーグ)【拡大】

 デジタル時代の到来で紙の消費減少にあえぐ製紙業界に思わぬ“救世主”が現れた。それは高齢化で再びおむつを利用するようになったベビーブーム世代だ。カナダの製紙関連調査会社ERAフォレスト・プロダクツ・リサーチによると、製紙業界で大人用の高機能おむつの需要が急増し、市場は急拡大しているという。

 ◆米加企業が増産

 世界的に高齢化が進む中、より快適な装着感で周囲に気付かれにくいおむつの売り上げが伸びている。今年は需要が4%増加する見込みで、米インターナショナル・ペーパーや加ドムタールといった製紙企業の業績見通しを押し上げる原動力になっている。製紙企業は、おむつや生理用品に利用される吸収力に優れた「フラッフパルプ」の増産に踏み切った。

 デジタル時代の到来で紙を利用しないコミュニケーションが浸透したために大きな打撃を受けている製紙業界にとって、願ってもない追い風が吹いている。ERAフォレスト・プロダクツ・リサーチのマネジングディレクター、ケビン・メーソン氏は「ベビーブーム世代が成人用おむつの新しい消費者になったことで、全体的な需要の押し上げにつながるだろう」と期待する。

 ユーロモニター・インターナショナルの業界調査責任者、スベトラナ・ウダスリバイア氏によれば、成人向けおむつ関連製品の米国での売上高は昨年、およそ20億ドル(約2250億円)に達し、今年はさらに9%、2018年には8%、それぞれ増加する見通しだ。

 米国勢調査局によれば、12年が5億6200万人だった世界の65歳以上の人口は、50年までに16億人に達すると予想している。1946~64年の間に生まれたベビーブーム世代が高齢化を続けることで、おむつ市場の加速度的な成長が期待できる。

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