【講師のホンネ】セルフメディケーション税制と薬剤師 吉田聡 (1/2ページ)

2017.3.22 05:00


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 突然だが「セルフメディケーション税制」を知っているだろうか。今年から始まった新しい医療費控除で、市販薬をよく買う人には“お得な”制度だ。

 対象者はきちんと健康診断を受けている人。対象となる市販薬を購入した際に所得控除を受けられる。目的は医療の効率化にある。「軽い症状の場合は、病院にかからず市販薬を使うと医療費控除が受けらますよ」ということだ。

 なぜ、医療の効率化が必要か-。それは軽い症状でも病院に行く人があまりに多いから。病院では医療保険を使うため、多くの人がかかると医療費全体を圧迫する。その上、病院にかかる人が多いと待ち時間も延び、緊急な治療が必要な人を診るまでに時間がかかってしまう。

 医療費と待ち時間の効率をよくするために、軽い症状の場合は市販薬を使って自分自身で健康管理をしてもらう。これがセルフメディケーション税制の目的だ。

 一方、注意しなければならい点もある。一見軽い症状でも重病が隠れている可能性がある。今までは病院で見つけられた重病も見過すかもしれない。

 これを解決できるのが薬剤師だ。市販薬を買うときに相談すれば、その症状が市販薬で良くなるか、病院に行くべきかを判断してくれる。

 最後に、制度についてもう少し詳しく説明する。

 2017年1月1日以降、市販薬のうち、医療用から転用された特定成分を含む医薬品を年間1万2000円を超えて購入した際に、1万2000円を超えた部分の金額について、8万8000円を上限に、所得控除を受けることができる。ただし全ての市販薬が対象ではない。加えてこの制度は医療費控除の特例で、同控除の一部に属する。このため、従来の医療費控除制度とセルフメディケーション税制を同時に利用できないことになっている。

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