【めぐみへの手紙】「拉致されて姿がない40年 希望持って闘っています」横田滋さん、早紀江さん (1/4ページ)

2017.4.9 10:29

桜の木の下で制服姿の横田めぐみさんを父、滋さんが撮影した写真=昭和52年4月、新潟市内(提供写真)
桜の木の下で制服姿の横田めぐみさんを父、滋さんが撮影した写真=昭和52年4月、新潟市内(提供写真)【拡大】

  • 新潟へ引っ越して最初の雪の正月、早紀江さんの着物を着せてもらい、自宅玄関前で記念撮影する拉致被害者の横田めぐみさん。この約11カ月後、北朝鮮に拉致された=1977年(家族会・救う会提供、横田滋さん撮影)

 めぐみちゃん、こんにちは。今年も春がめぐってきました。卒業式、そして入学式の季節です。お父さんは40年前の春、中学校の学生服を着ためぐみちゃんを桜の木の下で撮りました。特別にきれいな桜。体調を崩して入学式を欠席した後でした。ようやく治りかけのめぐみちゃんが「こんな顔じゃ嫌だよ。恥ずかしい」と嫌がるのを連れ出しましたね。私たちにとって大切な写真です。その年の冬、めぐみちゃんはいなくなりました。

 お母さんは寂しさが募り、それを振り払いながら一生懸命、救出運動を頑張っていますよ。めぐみちゃんが拉致され、どれだけ季節がめぐっても、姿がない40年が過ぎようとしています。どうにか希望を持って、闘っています。

 何の前触れもなく姿を消しためぐみちゃんが北朝鮮にいることを知ったのは、20年もたった平成9年でした。「生きていたんだ!」と信じられない気持ちで、皆で大喜びしました。そして同じ年、他の拉致被害者の家族とともに家族会を結成しました。

 「横田めぐみの父、滋」「母、早紀江」というたすきをかけて、新潟で初めて街頭に立って、めぐみちゃん達、拉致被害者の救出を呼びかけました。最初は事実を信じてもらえず「拉致疑惑」という言葉でしか報道されませんでした。

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