【専欄】日本文学翻訳のレベルアップ 拓殖大学名誉教授・藤村幸義 (1/2ページ)

2017.4.11 05:00

 中国の書店に行くと、日本関係の書籍コーナーがあって、さまざまなジャンルの本が売られている。日本文学を中文翻訳した書籍も多い。中でも人気となっているのが、村上春樹と東野圭吾で、どこの書店に行っても並んでいる。中国の翻訳者の数も増えていて、活況を呈しているようだ。

 かつて表通りの書店では、日本関係の書籍はあまり売られていなかった。ところがその裏手に回ると、中国人しか入れないスペースがあって、そこでは無断で翻訳した日本など各国の書籍が多く置かれていた。

 もっとも当時は、翻訳のレベルが低かった。都合の悪い箇所は削除されていたし、無理に訳して意味のよく分からない箇所も少なくなかった。だが最近は著作権の管理が厳しくなってきたためか、違法の書店は見かけなくなったし、翻訳のレベルも向上してきた。

 ある日中関係の団体が毎年、「日中学生懸賞論文」を募集していて、2016年度の最優秀賞に「21世紀中国における日本文学翻訳の特徴」という北京第二外国語学院の大学院生の論文が選ばれた。中国の著名な翻訳者が1990年に、三島由紀夫の「春の雪」を訳したのだが、つい最近になってその当時の翻訳が不適切だったとして、本人が改めて翻訳し直している。

日本文学翻訳における新しい傾向

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