「人とは何か」を常に思考の真ん中に サローネで再認識したこと (2/3ページ)

 雑貨や家具のデザイン動向をみてファッションの動向を決める率は低い。一方、自動車のように、よりビジネス規模が大きく量産に投資が必要な分野は、サローネを見ることが有用になる率が高い。

 アートとデザインを比べると、デザイナーはアートイベントを熱心に追うが、アーティストはデザインイベントにそこまで興味を示さない。ファッションの人は、ライフスタイルをトータルにみる立場としてサローネをみるが、デザイン動向を捉えるためではない。

 他方、この十数年の間に生じた、経営や社会をデザインの対象とする「大きなデザイン」の動向がサローネで見えないわけではないが、スタイリングを主体とした「小さなデザイン」が主流である。

 フオーリサローネで「大きなデザイン」を扱うケースもあるが、デザインセクションだけからアプローチした「大きなデザイン」であり、マネジメント側のコミットが強い「大きなデザイン」のアプローチは少ない。

 以上の観点からすると、郊外にある国際見本市会場でミラノサローネを(インテリア以外のフィールドの人が)見る価値は、家具産業を事例に「小さなデザイン」の動向を知り、かつ、それが経済的にどのような力をもっているかを認識するのに役立つ。売れるデザインとは何なのか?と。

 街のフオーリサローネでは、全体的な動向を手短に掴むのに苦労するだけではなく、デザイン動向と経済動向の2つの要素を同時に勘案しづらい。フオーリサローネはヒントや「掘り出し物」を見出すに好都合である。

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