【高論卓説】混迷の時代に囲碁的世界を生きる (3/3ページ)

2017.4.17 05:00

 4月に入り「3月のライオン」という将棋が主題の映画を興味深く鑑賞し、その後、将棋のプロ棋士と宴席をご一緒するなど、にわかに将棋づいている。ただ、困難な課題が山積する日本の現状を前に思うのは、「王を取れば勝ち」という将棋的世界ではなく、各局地戦で得た陣地を有機的につなげて勝利する囲碁的世界を生き抜かねばならないということだ。

 「追い付き追い越せ」が全ての高度成長期が典型だが、日本人は、目標が明確なゲームでは無類の強さを発揮するが、「あれやこれや」となると、どうもうまくない。新年度が始まり、個人的には、大局的に世を見渡しつつ、人材育成、地域活性、政策支援、グローバル展開などの各局地戦で少しずつ日本を活性化しよう、と気持ちを新たにする次第だ。現在は混迷期ではあるが、ちょうど100年前のロシア革命時、150年前の大政奉還時などに比べれば、まだマシであろう。

 春風や闘志いだきて丘に立つ(虚子)

                   ◇

【プロフィル】朝比奈一郎

 あさひな・いちろう 青山社中筆頭代表・CEO。東大法卒。ハーバード大学行政大学院修了。1997年通商産業省(現経済産業省)。プロジェクトK(新しい霞ヶ関を創る若手の会)代表として霞が関改革を提言。経産省退職後、2010年に青山社中を設立し、若手リーダーの育成や国・地域の政策作りに従事。ビジネス・ブレークスルー大学大学院客員教授。43歳。

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