【マンハッタンの風景】北リスク、ウォール街は静観 米エリート層は「武力衝突」を意識 (1/3ページ)

米金融の心臓部「ウォール街」は株価が落ち着いており静かだ(ブルームバーグ)
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 「『戦争の準備ができているのか?』という議論をすべきだ」「現状維持や抑制策を期待するのはもう無理だ」

 米の外交政策に最も影響力を持つニューヨークのシンクタンク、外交問題評議会(CFR)では最近、会員らがこんな会話を交わしていた。核開発を続ける北朝鮮に関する議論である。

 ICBMに現実味

 CFRにとって、これまで北朝鮮の核開発問題は「対岸の火事」だった。実際に軍を派遣していた中東、軍事から経済までライバル関係にある中国、米国の経済覇権を担う国際金融システムなどが主要な関心事だった。だが、昨年あたりから風向きが変わる。米本土に到達する核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成が現実味を帯びたためだ。

 しかも、プルトニウムの生産とウランの濃縮を積極進行させており、「核兵器製造に必要な材料を他国に売ろうとするなど、北朝鮮は『核拡散』に動いている」(元米国防次官補のメアリー・ベス・ロング氏)。

 このため、CFRでは北朝鮮問題を研究する専門調査班を結成。中国が朝鮮半島平和に協力するように働きかけ、協力が得られない場合は、「より大胆な軍事・政治的手段」を用いざるを得ない-という内容の報告書を昨年秋に発表した。

本土に影響なければ…ウォール街は静観

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