脳波を読み取り文字入力 FB、数年以内に実用化

2017.4.21 06:11

サンノゼで開かれているフェイスブックの開発者会議=18日、米カリフォルニア州(ブルームバーグ)
サンノゼで開かれているフェイスブックの開発者会議=18日、米カリフォルニア州(ブルームバーグ)【拡大】

 米SNS大手フェイスブック(FB)は19日、脳波など脳が発するシグナルを使って文字を入力するシステムの開発を進めていると発表した。数年以内の実用化を目指すという。

 同社の研究部門「ビルディング8」を率いるレジーナ・デューガン氏が、カリフォルニア州サンノゼで開催中の開発者会議「F8」で明らかにした。

 それによると、脳に何も埋め込まず脳のモニタリングだけで1分間に100語の入力ができるシステムを「数年以内に開発する」ことが目標だ。実用化できれば「電話を取り出さずに友人宛てのメッセージを作成したり、パーティーを中座せずに迅速に電子メールを送信することが可能となる」という。

 同氏は「そう遠くない将来、私が中国語で考え、それをあなたが瞬時にスペイン語で理解することできるようになるかもしれない」と述べた。

 同氏は「脳波を利用して1分間に8語を入力することは可能だと研究で判明している」「脳の力は会話に変換されているものをはるかに超えており、1980年代のダイヤルアップ式のモデム経由で、高画質(HD)映画を毎秒4本ストリーミングするようなものだ」などと説明した。

 この上で「この研究は人々の社会経験の向上につながるもので、耳や他の障害を抱える人々がこれまでより容易にコミュニケーションをとることが可能となる」と期待を表明した。F8は肌を通して音声を感知する技術の開発にも取り組んでいる。

 米ハイテク業界はスマートフォンの開発後、世界に変革をもたらす新技術を開発しようとしのぎを削っている。自動運転車や人工知能(AI)の分野が活況だが、一部の新興企業は脳の理解に着手。米電気自動車(EV)大手、テスラと宇宙ベンチャー企業、スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏は最近、新会社「ニューラリンク」を設立し、脳に埋め込んだ電極を通じて、思考のアップロードやダウンロードを可能にする技術の開発を目指している。(ブルームバーグ Sarah Frier)

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