トランプ米大統領は21日、金融規制の緩和や税制度の簡素化に向けた調査を命じる大統領令に署名した。巨大金融機関の監督体制の問題点を探るほか、税関連の規制が納税者の負担になっていないかも調べる。トランプ政権は税制改革と金融規制の緩和を「米経済の成長に重要」(ムニューシン財務長官)と位置付けており、優先的に取り組む。
大統領令はFRBや財務省など規制当局でつくる金融安定監視評議会(FSOC)の権限を検証。巨大金融機関の円滑な破綻処理のために設けられた現行の枠組みについても、そのことが金融機関の資産運用の手足を縛っていないかなどを調べる。(共同)