市場はマクロン氏を歓迎

 23日のフランス大統領選第1回投票で、親欧州連合(EU)の立場から成長戦略を掲げるマクロン前経済相が決選投票に進むことになったことを受け、市場では歓迎ムードが広がった。反EUやユーロ圏離脱を唱える極右、国民戦線のルペン党首との決選投票もマクロン氏が制するとの楽観的な見方が優勢だ。

 出口調査の結果が伝わると、ユーロは時間外取引でドルや円に対して急騰した。投資家の期待が大きいマクロン氏の敗退を恐れていた市場の雰囲気は一変した。

 フランス大統領選は、欧州経済にとって今年最大のリスクとみられていた。大和総研の菅野泰夫・ロンドンリサーチセンター長は第1回投票について「市場には喜ばしい結果」と指摘。「今後の関心は欧州中央銀行(ECB)の金融緩和策の縮小議論に移る」と話した。(共同)