【論風】苛烈な日米経済対話 TPP見直しを交渉のカードに (2/3ページ)

2017.5.11 05:45

 米国は日本の車をたくさん買っているのだから、日本は米国産農作物をもっと買えとは、議論としてはあまりにも乱暴で稚拙だ。日本は、経済性の議論ではなく、国の根幹を成す、食料安全保障と食の安全安心という本質的な観点から、政治のパワーゲームに翻弄されてはいけない。

 面倒で経済効果の薄い環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)よりも実質的経済効果が大きく、交渉相手としてくみしやすい日本をピンポイントで攻めるのは米国として当然の選択だが、日本はそれに乗せられてはいけない。

 日本周辺で軍事的緊張が高まる中、米軍が全力を挙げて日本を守ると表明している。それは、軍事的安全保障面で日本には大きなメリットだ。だからといって、国内農業や食料安全保障を代替条件にすることは、明らかに間違っている。論理のすり替えである。

 ヘビににらまれたカエルのごとき、米国ににらまれた日本が、堂々と米国に交渉を挑むには、確かにさまざまな事情があることは理解できる。しかしそれでも、米国産農作物への市場開放をめぐっては、安易に妥協や譲歩をするわけにはいかない。この国に仕える政治家や官僚は、日本の食料安全保障や食の安全安心、ひいては国民の健康が、大きな危機にさらされていることを認識し、国民のために最大限の結果を生み出してもらいたい。必要なのは努力ではなく、結果だ。

米抜き会合で主導権、日本にとって大きなチャンス

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