中国 自動車メーカーの外資規制緩和へ 「パクリ」横行・国内メーカーの膿出し切れるか (1/3ページ)

2017.5.14 13:08

中国・武漢市にあるホンダの合弁会社の完成車組み立て工場。中国の旺盛な自動車需要に応えようと、生産能力を増強している(AP)
中国・武漢市にあるホンダの合弁会社の完成車組み立て工場。中国の旺盛な自動車需要に応えようと、生産能力を増強している(AP)【拡大】

  • 上海モーターショーの中国第一汽車集団の展示ブース=4月18日、中国・上海(AP)
  • 上海モーターショーで初公開された、トヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」のSUV「NX」の一部改良車=4月19日(共同)
  • 上海モーターショーで自動運転機能を備えた電気自動車(EV)の新型車「es8」(右手)を発表した上海市に本社を置くベンチャー、蔚来汽車のブース。左手は3月、米テキサス州の展示会で初披露した7人乗りの自動運転EV「EVE」。同社はEVで世界最速の記録をもつほか、人工知能(AI)を採用した自動運転技術でも注目を集めている(河崎真澄撮影)
  • 上海モーターショーで展示された、日産自動車の小型SUV「キックス」(左)=4月19日(共同)
  • 上海モーターショーで展示された、日産自動車の小型のSUV「キックス」=4月19日(共同)

 中国市場に参入する外資系自動車メーカーが現地合弁会社に出資する際の上限規制について、中国政府は2025年を目標に緩和すると発表した。中国では政府の積極的な外資開放政策に伴い、さまざまな業界で出資比率が緩和されていたが、自動車業界だけが“聖域”となっていた。規制緩和の狙いは、自国の貿易赤字削減を図りたい米トランプ政権への配慮というよりも、慢心する中国自動車メーカーへの戒めだとの指摘がある。

 問題となっている規制は、外国企業との合弁会社を設立する際の中国企業の出資比率を51%以上とするもの。ブルームバーグによると、中国当局が4月25日に発表した自動車産業発展に向けた計画に外資規制の緩和が盛り込まれた。

 中国では、世界貿易機関(WTO)に加盟して15年余りが経過し、市場開放は徐々に進んでいる。ロイターによると、中国国務院は1月17日、外資に対してさらに開放する方策をとると発表。外資による投資規制が緩和される分野として、銀行や証券、保険、会計処理などを挙げた。今後、上海や深●(=土へんに川)の両証券取引所での外資企業による上場が認められる。

 自動車産業については、14年や昨年6月に中国政府が規制緩和を検討していることが明らかになったものの、今まで実現していなかった。国営6大メーカーをはじめとする既得権益層が、日米欧との合弁会社から得た利益を手放したくないからだ。

トランプ米大統領の誕生で流れ一転

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