北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、国連安全保障理事会は緊急会合を16日午後(日本時間17日午前)に開催する方向で調整に入った。日米韓3カ国が14日、開催を要請した。安保理外交筋が明らかにした。発射は過去の安保理決議の違反に当たるとして非難する報道声明の発表も視野に具体的な対応を検討する。
14日に発射された弾道ミサイルが過去最高の高度2千キロ超まで到達したことから、日米韓は北朝鮮のミサイル開発能力の向上を警戒しており、中国やロシアとも連携して北朝鮮への国際的圧力を一層強化させたい考え。
報道声明は全15理事国の同意が必要で、安保理が結束した意思を示す際に発表する。日米韓は会合で全ての国連加盟国に過去の対北朝鮮制裁決議の履行徹底を呼び掛ける。
米国のヘイリー国連大使は14日放映のABCニュースのインタビューで、北朝鮮に対し「石油、電力、船舶、輸出に関してわれわれができる多くの制裁がある」と述べ、石油禁輸も選択肢として検討していると明らかにした。(共同)