痩せた土壌改良 亜鉛に農業需要 (1/4ページ)

2017.5.17 05:56

 ある工業用金属を土壌に注入すると、農家と鉱山労働者の双方に利益がもたらされる場合がある。その金属とは、亜鉛だ。

 亜鉛の主な用途は鉄の腐食防止だが、人間や植物の健康を保つためにも微量ながら不可欠なミネラルだ。食物から摂取する亜鉛が不足すると、私たちは下痢や肺炎やマラリアを発症しやすくなり、植物は成長が妨げられる。

 農作物向け鉱山開発

 問題は、南アジアやアフリカのサハラ以南、中南米の農地で徐々に亜鉛の欠乏した土壌が増えているということだ。2008年に医学誌ランセットに発表された論文によると、毎年45万人以上の5歳未満児の死につながっているという。

 農業への亜鉛の使用はまだ限られているが、米肥料大手モザイクなどによる亜鉛高含有肥料の売り上げは伸びている。農家が連作障害や気候変動で栄養素の奪われた土壌をよみがえらせ、収穫高を増やそうとしているためだ。こうした中、米ネバダ州には農作物向け専用の鉱山を開発している企業もある。鉄鋼・化学メーカーの枠を超えて市場が拡大すれば、ますます亜鉛の需要は高まるだろう。

 調査会社IHSマークイットの主席アナリスト、ショーン・デイビス氏は「緩やかながら着実な成長だ」と述べ、農家の亜鉛使用量は今後5年にわたり、毎年4%ずつ増えるだろうと予測した。

肥料への使用、既に逼迫している亜鉛の供給悪化に

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