16年度FX取引、5年ぶり減少 為替相場乱高下で手控え

2017.5.20 05:00

 2016年度の外国為替証拠金取引(FX)の取引金額が5年ぶりに前年度を下回ったことが19日、分かった。英国の欧州連合(EU)離脱決定やトランプ米大統領誕生など、想定外の事態で外国為替相場が乱高下し、損失を被った個人投資家が取引を手控えた。

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」で円安ドル高が進み、ドルを買って高値で売り利益を得るチャンスが増えたことからFXは12年度以降に急増した。取引の大部分は個人投資家で運用対象は円とドルが多かった。

 金融先物取引業協会の約50業者の集計によると、15年度には取引金額が5524兆円と国内総生産(GDP)の10倍程度まで拡大した。

 ところが16年度は4939兆円に減少した。英国民投票でEU離脱派が勝利し、15年度に1ドル=125円台を付けた円相場は一転、一時99円台まで円高ドル安が進行した。岡三オンライン証券の武部力也投資情報部長は「投資家は国際政治を読み切れなかった」と説明する。

 米大統領選も誤算だった。過激な主張を掲げたトランプ氏が当選したため、ドルは対円で値下がりするだろうと考えて円を買った個人投資家が多かったが予想に反して「米国の経済政策への期待から円安ドル高が急速に進み、損失を抱えて動けなくなった」(外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長)。

 大統領就任後、トランプ氏への期待は後退しつつあり、朝鮮半島では軍事的な緊張が高まり「17年度も不透明要因が多い」(神田氏)。不安定な相場が続けばFX市場は一段と冷え込む可能性がありそうだ。

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