民進党の野田佳彦幹事長は22日の記者会見で、自民党の大西英男衆院議員が「(がん患者は)働かなくていい」と発言したことについて「議員の資格なしというより、人間失格だ」と批判した。
大西氏は15日の自民党厚生労働部会で、受動喫煙の防止対策を盛り込む健康増進法改正案を議論した際、がん患者の立場に寄り添うよう求めた三原じゅんこ参院議員の発言中、「働かなくていい」とやじを飛ばした。三原氏は自らのブログで「心底怒りで震えた」と振り返っている。
野田氏は会見で「自身の関係者にも、がんを患い戦っている方がたくさんいるのでないか。誰だって傷つく」と強調。「一言でいうと信じられない。人間として許される発言でない」と批判した。
大西氏は21日のフェースブックで「『働かなければいい』という趣旨で発言していない。がん患者の皆様を差別しようという気持ちは頭の片隅にもない」と釈明している。