【マネー講座】《外貨の活用》(5)〈商品選択のポイント〉不確実性の時代に選択肢 (1/5ページ)

 いよいよ連載も終盤に差し掛かってきました。今回は投資商品の選び方についていくつかのデータを示しながらご説明します。ポイントは「不確実性の時代には手段・時間・通貨の分散を含めた幅広い選択肢を利用すること」です。(SMBC信託銀行 橋詰貴志)

 金融機関の商品説明資料で次のような文言を見たことはありませんか。

 「2%の物価上昇を目指す日銀の金融緩和政策により、将来的には物価上昇(インフレ)が見込まれます。大切な資産をインフレから守るために、インフレに備え資産運用をしましょう」

 これは言っていることは正しいのですが、私が小さいころからデフレが続いていますので、「将来のインフレ」を実感することが難しく、それよりはリーマンショック以降、毎年のように起こる危機とテロなど地政学による「目の前の不確実性」にどう備えるかが実感的には急務だと思っていました。世代によっては物価は上がるものという考えの方も多くいます。育った時代によって将来に対する捉え方が違うのは非常に面白いものです。

手段・時間・通貨の分散

 インフレにせよデフレにせよ、確かなのは不確実性の高い時代に突入したということでしょう。その中で、数ある金融商品の中から何を選んだらいいか明確に答えられる人は少ないと思います。ここで私は読者の皆様に「不確実性の時代には、手段・時間・通貨の分散を含めた幅広い選択肢を利用すること」を基本セオリーとしてご提案したいと思います。

「守り」「中間」「攻め」で商品を分ける

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