【マネー講座】《外貨の活用》(5)〈商品選択のポイント〉不確実性の時代に選択肢 (4/5ページ)

 つまり、外貨建て投信に投資することによって、国内要因にさらされず、海外の高いリターンを享受できると言えるでしょう。

不確実性の時代に、世界の成長率を捉えた運用を目指すには

 国際通貨基金(IMF)は4月に公表した世界経済見通しで、2017年の世界経済の成長率の予想を3.5%、18年を3.6%としています。

 それでは、こうした世界の成長をできる限り的確に掴んだ運用を目指すには、どのようにしたらよいでしょうか。

 中長期的に日本株式ファンドだけでなく将来の世界の成長を“丸ごと”取り込むにはグローバル株式が有効であると考えられます。株価は長期的には企業業績との相関係数が高いといわれています。

 グローバル株式ファンドは、世界の経済成長に加えて、こうした企業の努力による利益成長をも取り込んでいくことができるのです。ただ、注意すべき点として、ファンドの運用先が一時的なテーマ性のものや、特定の国やセクターなどに偏っていると投資リターンにも偏りが出やすくなります。そこで、広い意味でバランスが取れたグローバル株式を投資先とするファンドを選ぶ必要があります。

金融機関のアドバイスも活用を