領有争いの地に最長橋開通 インド大規模事業、中国との緊張高まる

2017.5.27 05:00

 インドのモディ政権が進めてきた大規模インフラプロジェクトの一つで北東部アルナーチャル・プラデーシュ州とアッサム州をつなぐ同国最長の「ドホーラサディヤ橋」(全長約9.2キロメートル)が26日開通した。中国が領有権を主張するアルナーチャル・プラデーシュ州はインドの実効支配下にあり、橋の建設で両国間の緊張が高まりそうだ。

 独立系の防衛アナリストでインド陸軍の元大佐のK・V・クベール氏は「中国国境のインフラ開発という意味では、ブラマプトラ川にかかるこの橋の開通はインドの防衛戦略の大きな転換になる」と指摘した。

 この橋建設プロジェクトは、モディ首相が就任以来急速に推進してきたインフラ事業の一つ。これ以外にも係争地域のカシミール地方の鉄道橋建設やインド洋の小島の中央の線路建設プロジェクトなどがある。これらの事業はシン前政権の主導で約10年前に始まった。モディ首相にとって最大の課題は、プロジェクト完成までに数年の遅れを出さないようにすることだ。

 こうしたインフラ事業の狙いは、中国が既に大きく進出している地域でインドの領有権を主張することだ。印中間の貿易額は700億ドル(約7兆8204億円)規模に達するが、両国関係は緊張状態にある。この一因には、インドが領有権を主張するカシミール地方を含む、中国の対パキスタン投資がある。

 インドは中国が「南チベット」と位置付けるアルナーチャル・プラデーシュ州に60億ドル規模の全長2000キロメートルの高速道路の建設も計画している。

 復旦大学の南アジア研究センター(上海)のディレクター、ドゥ・ヨウカン氏は「橋建設はインドが南チベットの支配を強化したことを示している。しかし、一つの橋建設が実際の国境情勢に影響を及ぼすかは疑問だ」と指摘した。(ブルームバーグ Anurag Kotoky、N.C.Bipindra)

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