天安門事件28年 事件めぐり香港社会に亀裂 独立派「中国とは無関係」、民主派と距離、デモ低調、再開した「六四記念館」は来場者少なく (1/2ページ)

2017.6.2 18:23

1989年6月4日の天安門事件に関する資料を扱う記念館として、香港で6月15日までの期間限定でオープンしている「六四記念館」で展示をみる参観者。記念館は当初、香港市内で2014年に常設として開設されたが、当局などの圧力を受けたとみられる入居ビルのオーナーが「契約違反だ」と訴え、16年夏に閉館を余儀なくされた。今回は天安門事件から28年を迎えるのを前に、市内の別の場所で期間限定で開館した。ただ、「香港は中国とは無関係」などと主張する学生らの「独立派」が台頭した影響で、天安門事件に対する香港社会の関心が分散。期間限定の記念館には1日あたり数十人が訪れるに止まっている(1日、河崎真澄撮影)
1989年6月4日の天安門事件に関する資料を扱う記念館として、香港で6月15日までの期間限定でオープンしている「六四記念館」で展示をみる参観者。記念館は当初、香港市内で2014年に常設として開設されたが、当局などの圧力を受けたとみられる入居ビルのオーナーが「契約違反だ」と訴え、16年夏に閉館を余儀なくされた。今回は天安門事件から28年を迎えるのを前に、市内の別の場所で期間限定で開館した。ただ、「香港は中国とは無関係」などと主張する学生らの「独立派」が台頭した影響で、天安門事件に対する香港社会の関心が分散。期間限定の記念館には1日あたり数十人が訪れるに止まっている(1日、河崎真澄撮影)【拡大】

 【香港=河崎真澄】中国北京市で民主化を訴えた学生らが武力弾圧された天安門事件から4日で28年となるが、香港社会では事件への対応をめぐり“亀裂”が広がっている。中国本土の民主化を28年前から訴えてきた「民主派」に対し、事件後に生まれ、香港を自らの「本土」と考える「独立派」の大学生ら若者の勢力が急伸。「天安門事件は香港人とは無関係だ」とソッポを向き始めたからだ。

 事件後、香港では民主派の議員や市民らが、毎年この時期に共産党政権の弾圧を非難。中国の民主化を要求するデモを繰り広げ、6月4日恒例のビクトリア公園での追悼式典も含め、数十万人を動員してきた。

 だが今年は、民主派団体の「香港市民愛国民主運動支援連合会」(支連会)が主催した5月28日のデモでも、参加者は主催者発表でわずか約1000人(警察発表450人)に止まった。

 7月に返還20年を迎える中で、デモ隊は中国からの政治的圧力が強まっている問題も批判したが、香港に9校ある大学の学生会はいずれも不参加で低調。学生団体などは4日の追悼式典も参加を見送っている。

 学生会の幹部は、「香港で旧来型の民主派は自分を中国人と考えて北京に民主化を求めるが、若者の多くは自分を香港人と考え、中国とは別々の存在だと位置づける」と突っぱねた。

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