中東4カ国、カタールと一斉に断交表明 サウジ「テロと過激主義から国益を守る」

2017.6.5 13:50

 【エルサレム=佐藤貴生】湾岸のカタールに対して5日、サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの中東4カ国が一斉に国交断絶を発表した。地上国境を接するサウジは「テロと過激主義から国益を守る」として国境閉鎖を発表、他の3カ国も商船、航空機の往来を停止するとしている。

 エジプトはシーシー現政権が敵視する「ムスリム同胞団」をカタールが支援したのが理由だとしている。バーレーン政府も同国の「テロ支援」による国内治安の保全を理由に挙げた。

 一斉に断交に踏み切った原因は明らかではないが、カタールと周辺国の間では、トランプ米大統領が先月下旬のサウジ訪問で、イスラム教シーア派大国イランを批判して以降、ニュースサイトなどへのハッキングをめぐり関係が冷却化していた。

 カタールはスンニ派が主流だが、他の湾岸諸国同様一定のシーア派人口が存在しており、イランとの関係はそれぞれ微妙とされる。

 豊富な天然ガス資源を有し、対米重視路線をとってきたカタールだが、2011年の「アラブの春」以降は各国のイスラム勢力に支援を与えたことで、摩擦を生んできた。

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