麻生太郎財務相は6日の閣議後の記者会見で、政府が2日提示した経済財政運営の指針「骨太方針」の素案で、基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の平成32年度の黒字化と、国内総生産(GDP)に対する債務残高比率の安定的な引き下げの2つの目標を併記したことについて、「目標が後退したわけでない。(2つの目標を追うことは)当たり前だ」との見解を示した。
麻生氏は、「経済成長を高めようとすると、公共投資などを増やせばGDPは上がるが、そうすると財政健全化が遅れる」と指摘。その上で「そういった意味で(2つの目標を追うことは)当たり前の話だ」と述べた。