元軍人に騙された韓国軍 偽物オイル納品であわや大参事 後を絶たない“悪のコラボ” (1/4ページ)

韓国内で演習を行う在韓米軍のM1A2戦車。有事には韓国製の補給品も在韓米軍に納入されるが(AP)
韓国内で演習を行う在韓米軍のM1A2戦車。有事には韓国製の補給品も在韓米軍に納入されるが(AP)【拡大】

  • 4月21日、米軍との合同演習で爆弾を投下する韓国軍のFA-50戦闘機。軍の規格に合致しない偽物の潤滑油が蔓延した場合、こうした軍用機の運用にも支障が出かねない(AP)
  • 北朝鮮のミサイル発射などの挑発に対し、4月26日、フィリピン沖から抽選半島近海へと向かう米空母カール・ビンソン(手前)と、海上自衛隊の護衛艦あしがら(左)、さみだれ(AP)

 韓国産の安価な潤滑油を「米国産の最高級品」と偽って軍に納品し、差額の約15億ウォン(約1億5千万円)をだまし取っていた韓国の化学製品会社代表らが逮捕された。当該の潤滑油を使用していた韓国空軍の航空機は墜落などの大惨事を引き起こしかねない状態だったとして韓国内では大騒ぎとなったが、これは一民間業者の不正では済まなかった。逮捕された会社代表はかつて軍人だったのだ。元軍人が軍を騙すという、信じがたい犯罪の背景は-。(岡田敏彦)

 偽物を本物に

 韓国通信社の聯合ニュースによると、不正納品が明らかになったのは5月25日。捜査当局によると、この化学薬品業者はこみ入った手口で偽物を本物に“ロンダリング”していた。

 業者はまず、韓国で農作業用トラクターや二輪車に使われる低品質の安価な潤滑油をまとめて米国に輸出。相手先は米国内の架空会社(ペーパーカンパニー)で、この段階で製品に貼り付けるブランドラベルなどを、あらかじめ偽造した米国の一流品のラベルにはり替え、米国製の高級品として韓国へ輸出していた。納品に必要な試験成績書など書類一式も巧妙に偽造し、韓国防衛事業庁に提出していたという。

 現地紙の毎日経済新聞によると、その量は2014年から昨年6月までにドラム缶489本に缶やチューブ容器3万3990個など。計43回にわたって偽物の納品を繰り返していた。その影響は、恐るべきものだった。

たかがオイル、と軽視はできない。第二次世界大戦時、米英連合軍は…