【マネー講座】《株式の魅力》(1)<投資のイメージと実際>長期的視点で企業に寄り添う (2/4ページ)

 日本銀行のマイナス金利政策の下、東証一部全体の予想配当利回りと10年国債の流通利回りを比べると、株式の配当利回りの方が高いことが確認できます。さらに、会社の所有者として株主総会で議案に対する議決権を行使して経営方針に意見表明することもできます。

 個別企業の株価は様々な理由、たとえば新商品がブームになったとか景気見通しが変化するといったことで変動します。それは株主になっている会社の株価(価値)と社会現象や景気が連動することを意味します。そうした場合に、なぜ保有する資産の価値が変動するのかを考えていただくことで、単に報道に接するよりも、景気や社会との関わりを実感していただけるでしょう。これも株式投資によるメリットです。特に株価は企業業績や景気が変化するわずかなサインを反映して動きますので、結果的に実際の経済活動よりも先行して動くため、ご自分のお仕事の環境が変わるかもしれないという兆しを感じていただくこともできるでしょう。

株式投資への後ろ向きなイメージ

 もちろん株価が下落した場合には損失が発生しますので、これは株式投資のデメリットと言えます。実際に株価がどのように決まり、動くのかについては、次回以降ご説明します。

個人の資産形成で「時間」は武器に