人事院は30日、2017年度の国家公務員採用試験のうち、キャリア官僚として政策の企画・立案を担う総合職に1878人が合格したと発表した。女性は25.8%(前年度比0.3ポイント増)の484人で、全体に占める割合は旧I種試験なども含め、記録のある1960年度以降、最高を更新した。
人事院は「政府が積極的な女性の採用・登用に取り組み、女性の申込者が増えたとみられる」と説明している。
申込者は2万591人で、倍率は11倍だった。
合格者数は16年度から133人減った。定年退職の規模などを考慮し、各省庁が採用予定者数を減らしたことが要因。
出身大学別は、東京大の372人が最多で、京都大182人、早稲田大123人、大阪大83人、北海道大82人と続いた。東大は前年度から61人減少した一方、立命館大(10人増の36人)、広島大(9人増の24人)、横浜国立大(6人増の23人)、岩手大(6人増の19人)などが増加した。
省庁ごとに面接などを経て、来年4月に計720人程度を採用する。