米3大航空会社、巧妙な?値上げ 「底値航空券」と合わせ技 (1/2ページ)

 アメリカン、ユナイテッド、デルタの米三大航空会社が、「ベーシックエコノミー」という新たな座席クラスを提供し始めている。従来のエコノミークラスより15~30ドル(約1690~3380円)安いこの割引運賃の導入により、大手3社はフロンティアやスピリットなど超格安航空会社との競争を有利に進めたい考えだ。

 ターゲットは、快適さよりも価格を重視する顧客だ。ベーシックエコノミーには事前に座席の指定ができない、機内への搭乗が最後になる、予約の変更やアップグレードができないなど、さまざまな制限がある。

 ベーシックエコノミーの導入は予想通り、「最下層クラスからさらに快適さを奪う無慈悲な策」として非難された。実は、航空各社はこの底値航空券の導入と合わせて従来型エコノミークラスの料金を値上げした。つまりこれは、下のクラスがある場合、もう少し料金が高くなってもその1つ上のクラスを購入するという、消費者の心理を利用した販売戦略とみられる。

 その典型例の一つがレストランのワインリストだ。大半の人は極端に低い価格のものを避ける傾向にある。一番安いワインは食事相手の反応が気になって注文しにくいし、一番高いビンテージワインは概して手が出ない。

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