インドネシアは、経済成長が緩やかに加速しそうだ。世界銀行が発表した同国経済に関する報告書によると、インドネシアの国内総生産(GDP)成長率は、2017年が5.2%、18年が5.3%となる見通しだ。16年は5.0%だった。17年は世界経済の回復で、国内経済が堅調に推移すると予測している。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。
世銀は、世界市場における商品価格相場の上昇と貿易活性化によって、先進国、新興国ともに景気改善の兆しがみられると指摘する。
インドネシアもこの流れを受け、17年から18年にかけて成長が加速するとの見解だ。
また、世銀のインドネシア担当者は同国経済について、消費拡大やインフレ抑制など総じて順調に推移していると評価する。「経済基盤の改善が進んでおり、見通しは明るい」と述べたほか、外的要因への耐性も強まっており、成長の可能性が高まっていると分析した。
17年1~3月期は5.0%と、政府支出や輸出の増加で前期から0.1ポイント加速した。インドネシア銀行(中央銀行)は、17年に5.1~5.4%、18年に5.2~5.6%の成長を見込んでいる。