ASEAN、やまない頭脳流出 出稼ぎの大卒者、10年で66%増の280万人 (1/2ページ)

国外での仕事を仲介する人材会社で登録を申し込む女性(左)=フィリピン・マニラ(ブルームバーグ)
国外での仕事を仲介する人材会社で登録を申し込む女性(左)=フィリピン・マニラ(ブルームバーグ)【拡大】

 アジア開発銀行(ADB)の最近の研究によると、2010年までの10年間で、東南アジア諸国連合(ASEAN)から、より裕福な経済協力開発機構(OECD)加盟国に出稼ぎに出る大卒者が66%増加し、280万人に達したことが明らかになった。発展途上国で得られる給料はOECD加盟国の数分の1であり、特に優秀な人材が国内から出ていく頭脳流出に歯止めを掛けられずにいる。

 ADBによると、出稼ぎ大卒者の半分以上がフィリピン人で、OECD以外の中東地域などで働くフィリピン人も多い。フィリピンでは、11~15年に国外へ働きに出ている人が27%増加するなど、人材流出は続いている。

 大学で看護師資格を取得したフィリピン人のナイル・パタンガンさんもその一人だ。より良い生活を求めて母国を後にし、現在は米シカゴの病院で透析看護師として働く。同僚にはカンボジアやラオス、タイからの移民もいるという。

 海外への人材流出は、労働者が自国の家族に送金するというプラスの側面もある。世界銀行によれば、16年に発展途上国への送金額は4290億ドル(約48兆6829億円)に上った。フィリピンでは300億ドルと国内総生産(GDP)の1割を占める。だが、ADBのジーン・バタロバ氏ら研究者グループは「医療、科学、エンジニアリング、経営、教育といった分野での人材流出は、経済と社会の発展において大きな障害となりうる」と警鐘を鳴らす。

ADBの分析は

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