愛知県知事が激怒 JAXAに「政府ばかり忖度している」 種子島への視察巡り猛抗議

 8月に鹿児島県・種子島でロケット打ち上げを視察する予定だった愛知県の大村秀章知事が、内閣改造で新大臣の視察が入る可能性を理由に受け入れを事実上断られたとして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に抗議文を送ったことが21日、愛知県への取材で分かった。

 大村氏は「内閣府、文部科学省の意向のみを受け入れ、忖度するのでなく、一般社会常識を踏まえて」と憤慨。JAXAは「調整に手間取っている理由の説明で内閣改造に触れた。断ってはいないが、誤解を生じさせた」としている。

 7月19日付の抗議文によると、8月11日に打ち上げ予定のH2A35号機視察をJAXAが6月中旬に打診。大村氏は他の行事を取りやめた上で出席の意向を伝えた。しかし7月11日、8月初めに予定の内閣改造に伴う新大臣の受け入れなどを理由に変更を求められたといい、大村氏は「事実上の断りの連絡が一方的になされた」としている。