【投資講座】《株式の魅力》(3)<景気循環やテーマと株価>市場全体と個別銘柄の動きの違い (2/4ページ)

 さらに細かく見ると、景気が上向く局面では消費や企業活動が活発化するため、素材を始めとする製造業などの「景気敏感株」が市場平均以上に上昇する傾向があります。一方、景気が下向く局面では、景気の状況に関わらず業績が安定している医薬品や家庭用品などの「安定株」が市場平均よりも下落しにくい傾向があります。例えば、風邪を引いた時の薬の量は、景気動向に左右されにくいため、医薬品企業の業績は安定していると考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

 このように、経済統計から景気の現状を知った上で株価を見ることが必要です。景気動向指数の他にも、総合的に一国の経済の動きを表すGDP(国内総生産)や鉱工業生産なども景気の判断には有効です。また、消費者や企業の心理状態を示す、様々な景況感の指数も押さえておきたい経済統計です。

 景気を考える上では、政策動向も重要です。金融政策では、日銀が2013年4月に導入した量的・質的金融緩和によって、日本の長期金利は低下し、為替市場では大きく円安が進行しました。金利低下は企業の設備投資を促し、円安は日本の輸出企業の価格競争力を強めることで景気を押し上げる効果が期待されます。ただし、金融緩和を強化しすぎると、過度なインフレの発生や、日銀の信用力低下にもつながる懸念があります。また政府はこれまで、景気の悪化に対して、財政政策を実施し、需要を刺激することで景気の持ち直しを図ってきました。次にどのような財政・金融政策が打たれるのかは押さえておかなければいけない重要なポイントです。

成長するテーマを見つけ収益構造が変わる企業を探す

 このように、景気循環と株価の関係は重要です。しかし、景気循環に関係なく、株価上昇が続く企業も中には存在します。このような企業は多くの場合、成長テーマやトレンドが関係しています。1990年代後半の日本の通信株などがその例として挙げられます。

人材関連企業株価指数に着目しよう

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