【マネー講座】《株式の魅力》(3)<景気循環やテーマと株価>市場全体と個別銘柄の動きの違い (3/4ページ)

 90年代後半には、日本の通信株が大きく上昇しました。この時期は、パソコン、インターネットが世界的に普及した時期です。これまで通話のみだった通信会社の収益源に、インターネットを活用した通信パケットなどの新たな収益源が加わるとの見方や、高度情報社会の構築に向けた規制緩和などが通信株上昇の要因となりました。

 成長テーマの探し方は数多くありますが、その一つが、政府が示す成長戦略を参考にすることです。成長戦略に組み込まれているということは、その産業の成長性が有望視されていることはもちろん、前述した通信株の例でもあったように、政府が規制緩和などを通じて、成長をバックアップしていくことも期待されます。現在政府は、一億総活躍社会の実現を目指し、「働き方改革」の議論を進め、長時間労働の是正などを盛り込んだ実行計画をまとめています。こうした改革や、人手不足という日本経済の構造的な課題を、人材派遣や職業紹介という形でビジネスチャンスとして活用している企業は成長性が高いと考えられます。

 実際に、2016年末を基準(100)として日経平均株価を指数化したものと、人材関連企業株価指数(人材派遣または就転職支援を含む人材紹介を主要業務とする上場銘柄のうち、時価総額上位10銘柄の修正株価を指数化し、単純平均したもの)を比較すると、人材関連企業株価指数が総じて堅調な動きとなっています。株式市場が成長テーマとして評価しているとも言えそうです。

成長テーマへの投資にはリスクもある

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